優勝へのカウントダウン!「マジックナンバー」の仕組みを徹底解説

用語解説

皆さん、こんにちは!

9月に入り、MLBのニュースで毎日目にするようになる不思議な数字、それが「マジックナンバー」です。「〇〇の優勝マジックは15」といった言葉を聞いたことがあるかと思います。

この数字の正体を知れば、優勝が決まるまでのカウントダウンを、選手や現地ファンと全く同じ興奮で味わうことができます。今回は、その仕組みを分かりやすく解説していきましょう!

1. 「マジックナンバー」とは?

マジックナンバーとは、「そのチームが自力で地区優勝するために、あと何勝すればいいか」を示す数字です。

より正確に言うと、「対象チームの勝利」と「2位チームの敗戦」を組み合わせて、その合計がマジックナンバーに達した瞬間に、そのチームの優勝が決定します。

この数字が「1」になった時、チームは「優勝まで、あと1勝するか、2位のチームが1敗するか」という、まさに王手をかけた状態になるのです。

2. 計算方法は意外とシンプル!

計算式は、一見すると複雑に見えますが、意味を理解すればとてもシンプルです。

マジックナンバー = (対象チームの勝利数) + (2位チームの敗戦数) – (162 + 1) ではなく、より分かりやすいのは以下の考え方です。

マジックナンバー = (2位チームが残り試合を全勝した場合の最大勝利数) + 1 – (1位チームの現在の勝利数)

つまり、「2位のチームがこれ以上絶対に到達できない勝利数」までのカウントダウン、ということです。

3. 例をあげて見てみよう!

言葉だけでは分かりにくいので、架空の順位を例に見てみましょう。

順位勝敗
1位85勝 55敗
2位78勝 63敗

この場合、1位の優勝マジックを計算してみましょう。

2位の最大勝利数:

現在78勝で、残り試合は (162 – 78 – 63) = 21試合。

もし21試合を全勝すれば、最終的な勝利数は 99勝 となります。

1位が優勝するために必要な勝利数:

2位が99勝に到達した場合、1位はそれを上回る 100勝 が必要です。

マジックナンバーは?

100勝まで、現在85勝の1位はあと 15勝 必要です。
よって、1位のマジックは「15」となります。

4. マジックが減る2つのパターン

マジックナンバーの面白いところは、自分たちの勝利だけでなく、ライバルの敗戦でも減っていく点です。

  • ① 自力で減らす: 1位が今日の試合で勝利すれば、マジックは「14」に減ります。
  • ② 他力で減らす: 1位が試合のない日でも、2位が敗戦すれば、2位の最大勝利数が減るため、1位のマジックは「14」に減ります。

この「自力」と「他力」の組み合わせで、マジックは日々減っていき、ゼロになった瞬間に歓喜のシャンパンファイトが待っているのです。

まとめ

マジックナンバーは、シーズン最終盤のペナントレースを、筋書きのないドラマに変えてくれる最高のスパイスです。

「今日の試合に勝てば、マジックがまた一つ減る!」 「ライバルチームが負けてくれれば…!」

そんな風に、日々の勝敗に一喜一憂しながら、応援するチームの優勝へのカウントダウンを一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか。

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